「てのり湯。」は、

茶の湯と湯治、ふたつの『』を味わいながらユーモアのお戯れを格別に抽出する

21世紀茶会的パフォーマンスです。

全長約3センチメートルの「てのりごちさん。」と一緒に『』に浸り、

静かで劇的な禅定を愉しみます。

 

亭主が『地球』であることは「てのり湯。」の大きな特徴です。

 

他に特筆すべき点として、

 

・政治権力と結びつかない家元制度

・お点舞による歓迎

・地球を食べて一服する

・掛け軸の役目となる「桶軸(おけじく)」の象徴

・「背流しの儀」をもって退席

 

などが挙げられます。

 


 

 

てのりごち のせればそこに プチ丹田

 

「丹田 たんでん」とは、臍の下に存在する気流のターミナルです。

坐禅を行うという事は、この丹田に気を集中させ続ける事なのです。

「てのりごち」を指先にのせた途端、その存在の絶妙なバランスによって、

とてつもない集中力がそこに注がれることになります。

即座に気流のターミナルが生じ、指先は「プチ丹田」と化すのです。

 

風間天心(美術家、僧侶)

 

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じつは僕、

「参加型演劇」「体験型パフォーマンス」とか、

正直そんなに必要としてなくて「フツーのドラマ演劇」でもオッケーだったりする。

それ系のものは、えてして何かをやらさられるのがちょっとメンドくさかったり苦痛だったりするのだけど、

コレは楽しい!全然イヤじゃない。

何かの役割をやらされるつもりはないのに知らぬ間にパフォーマンスに参加している。

何だろう? 不思議だ。 

 

あと、もう一個、正直に言いますが、

「スピリチュアル」とか「癒し」系って苦手なんですよ。

でも、コレは来る! ココロじゃなくてカラダに。

やさしくマッサージとかしてもらった時のように「あー、気持ちイイ」な感じ。

なんだろうな~、不思議。

 

桜井圭介 (音楽家/ダンス評論家)

 

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~「てのり湯」考~

 

トムスマさんによる茶会的パフォーマンスは、既成概念とか伝統文化とかルールや作法なんて、

“最初の最初にはなんも無かった”という事に、気づかせてくれます。

不思議かつ、ある種の「破壊力」をもったパフォーマンスです。

アートの可能性のひとつに気づかせてくれました。

 

所健児(元白山市観光連盟前事務局長/株式会社浦建築研究所

 

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亭主・トムスマさんの世界観で設えられた茶席と、

全長3センチの「てのりごちさん。」と過ごす静寂のひとときを愉しむ。

干菓子は、二枚の意味深?な御札。

主菓子は、地球をイメージしたもので、ご丁寧にマントルまで表現。

人指し指のうえの「てのりごちさん。」は、気持ちを落ち着かせて静かな時を過ごすプチ禅タイムを提供してくれる。

気持ちがざわざわしていると、「てのりごちさん。」はすぐ転んでしまう。

案の定、心がざわつきまくりの私は、うっかり地面に落としてしまい、同席の皆様から失笑を頂戴する始末・・・。

 

最後に、亭主自ら背流しの儀をひとりずつ執り行い、

なんだか心がすっきり。

 

山縣秀行(金澤町家料亭 壽屋 亭主

 

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トムスマ・オルタナティブは万有引力である

 

山出淳也 (NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/アーティスト

 

 


てのり湯。入門より  Tenori-yu. [tenorigochi-san. ceremony] 

 

「てのり湯。」は、全長約3cmの”てのりごちさん。”と過ごす

しずかな時間です。

 

亭主は客人を迎え、露地を歩いた後、一緒に「のれん」をくぐり席入りします。

『てのりごちさん。お点前』をひとしきり愉しんだ後は、

『背流しの儀』をもって退席となり、

現実社会へ戻ります。

 

「てのり湯。」は、”てのり庵。”という名称の出向型の数寄屋です。

亭主はお点前の前に、『お点舞(dance)』で迎える場合もあります。

また、近年では、席入りしてすぐ、『地球上生菓子』と抹茶でもてなし、

その後、てのり湯。へと進む式次が多くなっています。

 

てのり湯。初代家元 富寿磨 著『てのり湯。入門』より引用

 

▼主菓子の「地球」  加賀の丸いもを使用したやさしい味。 柴舟小出 造

▲ 中は、核、地殻、マントルが入っている 

▼主菓子の「地球」  重力を存分に感じるまさに惑星の味わい。 虎屋 造

 

てのりごちさん。という内観

 

現在の原型と思われるものは2000年に登場しています。

その後、2006年に「てのりごちさん。」と名付けられました。

当時は軽量クレイで形作られており、主に青と白の「てのりごちさん。」が多く存在していました。

しばしの時を経て、2010年、富山県高岡の鋳物メーカー「能作」とのコラボレーションによって、

『錫100%』の姿となりました。

 

(略)

 

「てのりごちさん。」は、より本来のあるべき姿になったと言えるでしょう。

時折、羊毛製のごちさん。や、酒粕のごちさん。などが顔を見せますが、

これらは、制作者の気まぐれのひとつです。

 

『拝啓、てのりごちさん。』より引用

 

 

 

てのりごちさん。は、人のカタチである。

てのりごちさん。は、鳥のカタチである。

 

どちらも正解です。

 

殆ど知られていないことですが、

実は「てのりごちさん。」のモチーフとなっている、生物がいます。

この生態に関しては諸説あり、現在も調査が続いています。

ある地域では、ごちさん。に酷似した植物が確認されていますが、

別な地域では、高度なコミュニケーションスキルを有した動物として確認されています。

しかしながら、確実な証拠が掴めずにいるため、

ごちさん。は『現象』なのではないか。との見解が近年注目を浴びています。

 

『てのりごちさん。の生態』より引用

       てのりごち生態研究所

 

↑ 露地ではひそやかに客人をお迎えする「てのりごちさん。」をお見かけすることがあります。


沿革

 

2000年 原型らしきものが誕生 @個展「イヤーマンの脱出」

 

2008年 プチ禅のお供「てのりごちさん。」登場 @JT マイルドセブンいごこち研究所 

 

2009年 TOKYO Designers week  お点前式プレゼンテーション、会場最小のプロダクツとして注目を集める

 

2010年 世界から16組のクリエイターが選出されたInternational Exhibition Meet My Project Ist.editionにアジアから唯一の選出を受ける。これを機に、高岡銅器「能作」とのコラボレーション「てのごちさん。錫100%」を製作。

ミラノにて「てのりごちさん。お点前」発表。

好評の後、Meet My Project in Paris Designers Weekへ招聘される。

 

2011年 BEPPU PROJECT アーティスト・イン・レジデンス“KASHIMA 2011”に選出される。

ここで触れた湯治文化の趣き、別府の現役大茶人の「茶道の道は、自由という意味だよ」という刺激的な言葉に背中を押され『てのり湯。』創立。

これらの活動にあて、100周年記念大村文子基金(ノーベル賞受賞 大村智ご夫人)女子美制作・研究奨励賞「てのり湯。」受賞

 

2013年 千代田芸術際2013 おどりのば にて「てのり湯。(演舞)」が桜井圭介審査員賞受賞。

これを機に客人を舞で歓迎しながら迎付ける「お点舞」創案。

 

2014年 ART SETOUCHI 2014 "よるしるべ"にて、お点舞ー点茶ーてのり湯ー背流しの儀 の四部構成を確立。

 

2016年 国際アルテ・ラグーナ賞パフォーマンス部門TOP20ノミネート

ARTE LAGUNA PRIZE 15.16   Performance section 1st. selection Top 20 : Ishikawa Kayo (JP)

 

NHK Eテレ 高校講座 美術Ⅰ てのりごちさん。が紹介されています。

(第8回 立体〜立体という面白さ〜 美術がつむぐ物語)伊東順二先生がポケットからおもむろに・・・

 

2016年10月 金沢21世紀工芸祭/金沢みらい茶会 「てのり湯。21世紀」

禅の真髄へとより一歩踏み込んだ21世紀のてのり湯は、互いの茶を点てあい隣人を愛すお点前を導入。

 

2017年2月 「てのり湯。時々バタバタ茶」

富山県朝日町に続くスペシャルな茶文化をフィーチャーしたお浄土イマジネーションの世界を探求する。

 

2017年5月 ARTELES Special residency program "Back to Basic" 参加

フィンランドはタンペレにあるArteles Creative Center のアーティスト・イン・レジデンス。

世界各地から12のアーティストが選出されスカンジナビア最大のレジデンス施設に集まります。

 

「てのり湯。観音寺」時名山 一心寺 於 [ART SETOUCHI よるしるべ2014]

2011 秋 

BEPPU PROJECT  Artist in residence  ”KASHIMA 2011"  

「てのり湯。」創立。

てのり湯。in 別府
てのり湯。BEPPU PROJECT "KASHIMA 2011"

 

 

 

[ しつらえ 床 見立:石菖編湯(せきしょうあみゆ)]

[ 花;湯の花、ほととぎす ]

[ 桶軸;Right Now ]


2010 「てのりごちさん。お点前」黎明期 in 寿庵 (東京谷中)


International Exhibition  "MEET MY PROJECT"

 2010 MILAN  &  2010 PARIS

Tenorigochisan Ceremony

(てのりごちさん。錫100% 誕生とお点前披露)